ひとつに

八月十五日。晴れ

すべてがまわっていく

あの日の苦しみや笑い声も

すべてがまわっていって

排水口に吸い込まれて行く水のように

ひとつになって流れていく

行き着く先は海のように広い場所

何もここには留まらない

相容れないものも 溶け合うものも

全てが同じ場所に流れ着く

醜さも優しさも関係なく受け止める場所がある

否応なく還っていく