リアルを書く

九月二十七日。晴れ

珍しく六時間くらい作詞に費やした。

声を出して歌うため近所のカラオケに移動。

カラオケの中で歌って録音して聴く。

不合格ではないけど、合格とも言い難いライン。

大体六時間も費やすのだから

捻くり出してるのがすぐわかる。

捻くり出してる時は無理に作ろうとしてる。

大局観を失ってるというか。

でもその時にはもう気付いていて

それでも最後まで書ききる。

そうしないと不燃気味になるから。

カラオケで歌って

焦点が少しぼやけてるなあ

という感想を抱いた。

そして書き直そうと思い、後にした。

夕飯を作らずに作詞しようと思い

コンビニに行くと、

音楽が流れていた。

音楽を聴きながら、私は苛々した。

何も響かないな

私が聴きたいのはこういう

毒にも薬にもならないような音楽じゃないんだよ。

と思った。

そして携帯で見たニュースに

また苛々した。

なぜこんなにでたらめで

誤魔化しながら生きていて

のらりくらりといられるのだろう。

そんな事を思った。

そして、その曲の行きたい方角が

コンビニで流れていた音楽と

ニュースのおかげで決まった。

帰宅して早速書き上げた。

めちゃくちゃリアルになった。

リアルすぎかもしれない。

私は最近思う。

言いたい事を言っている音楽家でありたい。

自分の保身でも、周りへの忖度でもなく。

中途半端はもうごめんだ。