心が果てるまで

 

僕が倒れるのは

僕が起き上がるからだ

僕が悲しむのは

僕が希望をもっているからだ

僕が孤独なのは

僕が憧れをもっているからだ

僕が怒るのは

僕が理想をもっているからだ

僕が狂おしいのは

僕が情熱を捨てないからだ

ほとんどの人は

この自分への正直さを愚かしいと思うだろうか

それよりも楽に生きている方がいいと思うだろうか

耳障りの良い言葉を音楽を欲するだろうか

表面的な平和をそばにおきたがるだろうか

それを幸せなことだとありがたがるのだろうか

これでよかったんだとこれが身の程の幸せだと

 

本当のことから

耳を塞ぎ目を塞ぐばかりの人たちは

自分を煙に巻いて幸せなつもりでいる

しかしその煙に巻いた幸福が

僕にとっての

残された人生においての何になるというのだろう

僕はなるべく僕と君の周りに群がる霧を払いのけて

君を感じたいといつも思っている

 

僕が倒れるのは

僕が起き上がるからだ

僕が悲しむのは

僕が希望をもっているからだ

僕が孤独なのは

僕が憧れをもっているからだ

僕が狂おしいのは

僕が情熱を捨てないからだ

気休めではいられない

それが多くの者に対して何も残らなかったとしても

僕自身の何も報われなかったとしても

僕は今とこれから先は

自分の心を殺すこともできなければ

生かしておくことも辛い者のために歌を贈る

そう決めたんだ

 

 

心の行き場のない者のために

倒れた者のために

悲しみ怒る者のために

傷跡の痛む者のために

それは理想があり憧れがあり

心が生きているからなのだと

 

 

その者の純粋のために伝えたいことがある

 

自分を生きるんだ

まだ終わらせてはいけないよ

僕らには音楽が、言葉があるのだから