二月十二日。晴れ

映画「ビューティフルマインド」を見た。

え?まさか?あれはそうだったの?という展開で

面白かった。

「病めるときも健やかなるときも」というのは

このことか、と思うような映画だった。

友達も恋人も、いってしまえば家族だって縁を切ろう思えば切れる。

何もかも壊すこともできる。

それでも壊してしまいそうになるときも

いっそ壊してしまえと振り上げた拳が止まるのは

それまでに築いた時間があるから。

想いがそこにあるから。

一生懸命に生きていれば苦悩が当然に起こる。

美しさはその中にこそ生まれたりする。

見ないようにしよう、触れないようにしよう

そう避けて生きれば生きるほど本質から程遠くなる。

いっそ目の当たりにするんだ。