自分を使いこなす。

一月六日。晴れ。

性格分析を行った。

私の取扱説明書はこうだ。

「基本的には真面目で安定感のある性格だが

時にスイッチが入ると

危険な冒険に飛び出していく衝動性がある。」

これはまさに自分の事をいっていて

たいしたもんだ!と太鼓判を押したくなった。

私はこの二人の自分との葛藤にいつも揉まれている。

「ここは安心できるな、幸せ。ずっとここにいたい」

という自分と

「もう飽きたよ。次行こうよ次。もっと危ないことしようよ!」

という自分にいつも揉まれている。

そしてこの激しめな、「危ないことしようよ!」の私が

ゆったりとマイペースな私を責める。

「つまんない。行動力がない。冒険心がない!」と。

その間に挟まれた肉体の私は慢性疲労に襲われていた。

「あぁ…なんだか疲れる」と。

昨年、私が徹底して自分の内省に集中した結果の今

その相反するふたりに言うことがあるとしたら

「君たちはどっちも違ってどっちもよし!」という

どこかで聞いたことのある言葉だ。

マイペースな自分が好きになれない自分。

冒険心のある自分に振り回される自分。

どっちが欠けても私じゃない。

このアンバランスを内包しているのが私だ。

目の前の出来事を反芻して味わう自分。

少しとろいけど、ちゃんと実感していて落ち着きがある。

チャレンジ精神の強い自分。

危なっかしいけど、自分の知らない自分に出会える。

この正反対の自分が存在していることの楽しさ。

これをモンスターボールのように

「よっしゃこの場面ならお前がでていけー!」と

主導させていくのが

理性であり肉体であり現実のこの私の役目。