雨の七月

ふとした拍子に

あのこの苦しみを知ってしまった

今夜はあのこの苦しみが

少しでも薄らぐようにと祈りながら眠ろう

雨が地面に打ち付ける音を聞きながら

苦しみの後に幸せが

地中の闇の中から芽吹く緑のように

光を浴びるのだと

あのこの心に存在する強さに祈ろう

君の気付かないところで

君の幸せを願っている人が

ここにいるからね