犬のキンタマ事件

この間、オオイヌノフグリが咲いているのを発見した。

毎年これくらいの季節になると、

綺麗な青色の小さい花が咲いているのを見つけて、

「あぁ、春が来たんだなぁ!」と

わくわくした気持ちになる。(それと同時に鼻水で地獄を味わう)

 

その事を誰かに話した時に(誰かは忘れた)、

その人が「オオイヌノフグリは犬のキンタマっていう意味なんだよ!」

という心ない言葉を私に浴びせかけてきた。

 

それからというものの私は昔のように、

「私、オオイヌノフグリがすっきやねん!」

と大きな声で言えない自分がいた。

「私、犬のキンタマがすっきやねん!」といっているのと、

同じ意味になってしまうのかなと思ったから。

 

だけどそれは大きな間違いだと今年の春に気がついた。

私は家に帰る道で、オオイヌノフグリに出会った。今日。

そしてやはり、「あぁかわいいなぁ」と思った。

これがやはり私の汚れないひとつの気持ちなのである。

 

そしてそれと同時に、「犬のキンタマの何が悪いんだ!」

という気持ちがふつふつとわいてきた。

 

周りから笑われてもいい。

君が好きだ。なんて愛らしい可愛い君。

誰が笑っても私は君が好きだと言おう。そして誇ろう。