死に抗うような気持ち

聴きなれた曲が流れてきた時

涙が抵抗する間もなく流れた

蓋をしていた自分の気持ちが

何かを話したがっているように感じた

表面的な自分が参りましたと言っているようで

涙を流しながら苦笑いした

この不思議な気持ちとは

死ぬまで付き合う事になるんだろう

そう観念したら

なんだか胸の痛みすら愛おしく思えた

遠い昔からの約束なんだろう

理由があるのだろう

忘れないでと

もう一人の自分が言ってるんだろう

逃げても威嚇しても離れても

死ぬまで消えないのだろう

もうわかったからと 自分をなだめた

忘れるわけがないだろう