記憶

それは色々なものを形成するうちの

大事なひとつだった

君の声はとても優しかった

君の思いやりはとても温かかった

君の優しさは臆病さにも似ていた

それは僕もそうだった

朝目が覚めると

虚しさで胸が詰まる

でも僕はどうしたらいいかわからず

そこにいるしかない

でも僕はどうしたらいいかわからず

自分の道を歩くしかない

この試練が成長のスパイスなのか

変化のための名残り惜しさなのか

どちらかもわからない

もう死んだみたいなガラクタを

抱きしめている

君はどこにいるのだろう

君も寂しいのだろうか

君は一日の中で

どれくらい僕を思い出すのだろう

知らなければ何をしてもいいなんて

そんなのは嘘に決まっている

後になって自分の言葉の過ちに気付く

そんな誤魔化しでやり過ごせるなら

誰だっていい話だ

そんな世辞みたいなやりとりなら

僕じゃなくたっていいはずなんだ

こと、これに関しては

最早僕は向いてないとしか言いようがない

それでも胸を締め付けられる

もう締め付けたまま

苦しくてもそれが離れない方が

君を忘れなくていいのかもしれない

大切なんだ

この先のことは何もわからないけれど

大抵の人が未来なんてわからないのだから

今の自分の気持ちを大事にもっていよう

もっているだけじゃなく

伝え合える人間関係を作っていきたい

そうじゃないものは 必要ではなくなるだろう

常識に反していても 利口じゃなくても

自分の気持ちに嘘をついてはだめだ

私からそれをとったら

恐らく腑抜けた欲望しか残らない