僕から君へ

人はいつか死ぬ。

人はひとりだ。

ふたつがひとつにはなれない。

どんなに頑張っても

どんなに金を稼いでも

どんなに愛し合っても

どんなに幸せになっても

いつかそれを全て投げ出して

終わりにしなければならない。

それはとても虚しいことだ。

だけどこれは絶対に揺るがない事実だ。

だからと諦めて生きるのは

だからと根無し草のように生きるのは

だからと全てを投げ出すには

人生はあまりにも長い。

僕と出会った君。

僕たちは別々の人間だ。

僕はそれがあまりに悲しい。

ひとつになってしまったら

君という人に触れられないからと

言い聞かせても

僕と君が違うことが悲しい。

その事で何度か僕は君に感情的になった。

君はこんな僕を不思議に思うだろうか。

僕がこう思うのは

僕があまりにも孤独だからだ。

芸術家の中には少数

そうでなければならない人間がいる。

僕は世間の人が口を揃える幸せは

全然幸せなことと思えないんだよ。

けれど世間の人の心の奥底の本音には

僕の心は震えるんだ。

その奥底の本音を

この体で表現し続けるのが僕という人間に

与えられた役割だと思っている。

僕は最近随分と苦しんで

ようやく確信に至った。

世間の人々の中には

奥底の本音を押し殺して

自分ひとりで苦しみを背負って

社会の中で生き続ける人や

自殺してしまう人がたくさんいるだろう。

音楽というものは

いつだってそういう繊細で優しい心の持ち主に

寄り添ってくれるものなんだ。無条件で。

見放さないものなんだ。

僕の中の、音楽というものはそういうものだ。

僕が作る、音楽もそういう類のものだ。

そう思いながら生きているから

孤独が終わることはないのだと観念したよ。

これは僕なりの誠実な恋文だ。

この孤独を背負った上で君に伝えたい。

君が好きだ。