道理

道理というものが腑に落ちてきた

自然体の自分というものもまた理解してきた

子供の頃から色々なものに守られたり

ルールを教えられたりしてきたけれど

そこから大人になっても

本当に色んなものを着込んで生きてきたんだなと感じる

それは他人から着るように求められたものだけでなく

自分から忖度したり恐れで着込んだものもある

そういうものが自分にあると気付くのに

ずいぶん長い時間がかかった

ひとつひとつ降ろしていくと

軽すぎて慣れない

蛹から蝶や蝉になったばかりだと

きっとこんな感じに

剥き出しの肌がヒリヒリとしていて

簡単に壊れてしまいそうなほど柔らかいのかもしれないな

なんてことを想像したりする

道理に沿って生きること

前まではそれが正義のような

道徳のようなものだと思っていたけれど

今は自然界にある法則に似ているのだと感じるようになった

正義や道徳は置かれた立場や時代によって

良し悪しが変わる

それだと少し脆い

時代や環境によって変わることのない

人種や年齢や立場にもなんの左右もされない

それくらいどこにでも誰にでも当てはまるような

揺るがないもの

その話はまた今度