終末時計

作詞・作曲 シギ

「終末時計」

 

昨日の夜 僕は嫌な夢を見て胸がざわめいた

僕以外の人の死ぬ日がわかる夢

 

あのこは5年後で あの人は15年

そして僕は気づいた

沢山の人が明日と書かれていた

 

もし彼が明日死ぬことを

あの彼女が知っていたのならば

こんなつまらない喧嘩を続けて

彼を置いて飛び出したりしたのだろうか

誰もが今の幸せなんて通り過ぎて生きて行く

未来ばかりを見つめていたら誰が今を生きるだろう

 

暗い部屋の壁が赤く色づいてサイレンが響く

なぜだか怖くなって 君を抱き寄せた

 

ずっと誰かの犠牲の上で

僕は見ないふりをして生きていたのだろう

そして啀みあい憎しみあう日々の先に

いつか誰もが笑える日は来るのだろうか

 

そして平和な世界の裏で泣いている人

そして愛する人の腕に守られる人

そして声を殺したまま命を絶つ子供

そしてまさに今産まれた新たな命

 

きっとみんなが幸せになる日なんてないだろう

それでも生きてる限り光を求めたい

僕らは幸せになるために生まれてきた

君は不幸になるために生まれたんじゃない

人の目ばかり気にしていたら誰が僕を生きるだろう

夢から醒めた僕は大事な大事なものに気づいた