眠らぬ鼓動

心の底から

少しずつ少しずつ

溜まっていったもの

焦りや不安や憤慨や疑問

噴き出す頃には

大きな怒りになって

誰も声をかけられぬほど

誰の声も届かないほど

私は黙って見つめた

出来るだけ解釈をせずに

その言葉をそのまま心に受け入れた

社会のあちこちにある怒りの声は

どこに問題があるかを教えてくれる

ひとりひとりで作り上げている社会なら

ひとりとして無駄な声はない

ひとりとしていらない声はない