継承

見えない何かが私を引っ張る

それは理屈では説明できないもの

はるか昔から

産まれる前から決められていたもの

雨水が小川からやがて大海へ流れるように

頭から爪先まで流れる血のような何かの意識

その意識が巡るのを感じる

そのバトンを確かに受け取って

私は形にしたい

今はもう生きていないものの息吹を感じる

あの時きっと皆が愛していたもの

引き継いでこの地に蘇らせたい

新しい形として