僕らは鎖で繋がれて
それは刃物では切れたりしないけれど
僕らが会うためには
この川を渡らなければならない
僕らの間に横たわる川で
僕が手招きしても
君は来ないでほしい
僕らの間に横たわる川で
僕が大声で君の名を叫んでも
君は来ないでほしい
僕らの間に横たわる川は
君が思うよりも深くて
中に入ればすぐに足をとられて
君は溺れてしまうだろ
そして溺れる君を助けようと
僕も川の中に入れば
そこで僕らは触れ合えても
行き場もなく苦しくなるのだろ
溺れる君を助けられずに
僕も共に溺れて終わるのだろう
それに君はどんな意味を見出すだろうか
不毛な結末さえも
望んでいたと笑顔で言えるのだろうか
否、言えるはずもない