同じ言葉を持つものを探しているのか
遠い昔に産声をあげた時から
孤独を感じるわけは
君の心の穴に僕が重なるはずだから
僕らが出会う前のカケラが痛むからだと
そう思えば痛みさえ祝福に変わるだろう
照準を絞るように
気持ちを研ぎ澄ませる
ガラスに触れるような痛みを持つ冬の寒さは
どこか気高く それが故の痛みにも感じる
僕らが出会う前の痛みを感じきると
同じ言葉を持つものを探す道のりが
どこか懐かしく
道のりを遡っているような気がしてくる
それはどこかでカケラを落としたということなのか
母親から切り離された赤ん坊の痛みに似ているのか
春になろうとする季節を止められないように
落としたカケラはもう土に還って元に戻らない
人生はそんな虚しいものだと君は嘆くだろうか
人生はそんな虚しいものなのかと君は問うだろうか
そんな虚しいわけがないだろ
そこで結論づけていいわけがないだろ
いつも気高さには痛みが付き纏う
痛みを手放したものは楽になるが
その楽にどれほどの価値があるのだろうか
同じ言葉を持つものを探している
遠い昔に産声をあげた時から
決められたものにたどり着くために生きている