自分の取扱説明書

何が自分に合ってるか合ってないかは自分の体が知っている。

だから自分の取扱説明書を意識しておくと過ごしやすくなる。

でもそれは年々変わっていくものでもある。

本やネットには色んな健康情報があるけど人の状況によって変わる。

 

去年の暮れに潰瘍性大腸炎の初期かもねと言われて

そこの検査が痛過ぎて受けるつもりだった胃カメラをせずに逃亡した。

そこから半年間食事や体の記録を毎日日記につけている。

数日前からちょっと下し気味でお腹が痛かったので

そろそろお医者さんと二人三脚で生活した方がいいかもなと思い

別の痛くない検査が受けられる病院に行ってきた。

 

受付に「潰瘍性大腸炎になったあなたへ」というような冊子が置かれてて

待ち時間に開いてみる。

はじめにのところで

「今はまだ頭が真っ白かもしれません」

「この先どう生きていけばいいかわからないかもしれません」と書いてあって

めっちゃヘビーじゃねえか!!と突っ込まずにいられなかった。

 

その冊子には今治療してる先輩達のアドバイスや

どんな治療法があるかや仕事や学校先での対処法などが書かれてた。

「私はあなたの味方だよ!」感が伝わってきて病院で冊子を手にうるうるしてしまった。

 

先生に説明して来月末に胃カメラと大腸カメラを受けることになった。

前回のお医者さんは「かもね〜?」的な感じだったので

他の病院の先生の見解も知りたかったのと

そこを主治医にしたかったので大腸も受けた方がいいなとのことで。

 

重症の方と比べると私は初期と言われただけに軽症のようで

下すといっても、多分普通の人がお腹の調子が悪い時に下すくらいの回数で

下血もしていない。

 

でも楽っちょかといわれるとそうでもなく

お腹が痛くなるときが辛い。大体胃や左側の腸が痛む。

食後に痛くなるときは一回横にならない限りなおらない。

寝て起きてもまだ痛い時もある。

 

そしてめちゃくちゃ眠くなる。

おそらく免疫が弱ってるからかすごく疲れやすい。

通常時でも普通の人より疲れやすいみたいだ。

それが調子がいまいちなときは眠くなって疲れる以外にも

光が眩しくてお店の光とかは耐え難い。

あと音もうるさく感じる。

こういうときはすごく神経過敏になる。

 

しかし思い返すと、10代の頃から胃腸が痛むときは結構あった。

潰瘍性大腸炎は20代の人が大半らしいけど

私も10代くらいからその兆候はあったのかもしれない。

体調具合としては昔からそんなに悪化してないのだけど

体調によって食べられないものができたのは去年になってからだ。

 

安価な植物油脂と乳製品の組み合わせが私には最悪なようで

だけどこれも体調次第ではいけたりもする。

でもとらないにこしたことはないので

揚げ物はほぼとってない。

アイスも何回か下したことがあったのでとらなくなった。

あとは乳製品だけど牛乳は適量なら余裕なので適量をとる。

意外かもしれないが玉ねぎやニンニクもあまり合ってないぽいので

ソースにちょっと入ってるのみたいな味付け程度以外は

とらないようになった。

なのでなくなくスパイスカレーをとっていない。

調子が良いときはありなんだけどね。

 

でも一番の大敵はなんといってもストレスと寝不足。

これはねもう全人類共通だよね。

 

こうやって自分の弱い部分を理解することが

すごく生きやすさにつながる。

自分が自分を理解してくれてると思うだけで気が少し楽になる。

 

というのも私は体がそんなに強くないのに根性だけはあるので

よく無理をしてしまうのだ。(無理をしてるつもりがない)

ここ数日体調を崩したのもやはり鬼の筋トレが影響してる説もある。

なので体調がよくなったら少し強度を減らしてスタートさせようと思う。

 

この病気はプロ野球選手やボディビルダーの女性もいるので

調子が良いときは運動もできる。

私のような音楽家もいる。

なんでもそうだけどみんな折り合いをつけて生きている。

 

折り合いをどうつけるかを自分の中で相談できて

色々試してみればよいのだ。

そして私がここにわざわざ書いてるのも

こういう人もいると知ってほしいからだ。

冊子にも書いてあったけれど理解してもらうということが何より大事だ。

 

身近な人はもちろんだけど

そうじゃない人にも、こういうしんどさがあるんだよねとかを言えれば

言えなかった人も言えるようになるかもしれない。

 

数日私もブログで意識高い系のことを書いたが(何せ意識は高いので)

こういう自分の体の弱い部分も書いていきたい。

ここ数日あんなブログを書いていながら

私は満足いく作業ができなかった。筋トレもできなかった。

(でも、満足いかなくても作業はできたんだその自分は褒めたい)

だけど、それは仕方がない。

前も書いたように長距離走なのだと考えられれば

たかだか数日である。この数日のために何ヶ月も棒にふるほど

体調を悪化させるわけにはいかない。そうだろ?と

自分に向かって話している。

 

これを見ているあなたが何か体のことで弱さや不安があっても

大丈夫。こういうときのひとりじゃないは効き目があったりもする。

自分だけが抱えているって思うとより深刻になっちゃうから。

私もしんどいこと沢山ある。めんどくさいと思うこともある。

だけどこの体で生まれた以上

この体を大切にして愛していきたいから

この体に合わせて生きていこうと思っている。

 

着実にやっていけるために。

自分と相談して、自分の取説を書いていって

なるべく快適に生きられるようにしていこう。