都内にあるライブバーで出演者が店主から
暴言や暴行をうけたという呟きをXで見た。
被害者は警察に相談し(その後どうなったかはわからない)
加害者は酔っていたので覚えてないが謝罪と賠償をしたとのこと。
被害者によると、リハに遅刻したことがきっかけだったとのこと。
突っ込みどころがありすぎて
何から話したらいいのやらって感じだけど
暴行した店主は60代。出演者は20〜30代くらいの女性。
つはるさんを性加害したライブハウスのオーナーも60代。
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少し話はそれて
カスタマーハラスメントと呼ばれる
企業に理不尽なクレームをするのは、
8割が男性で、その中でも40~60代が多いようだ。
戦争も含めた暴力の歴史は、
圧倒的に男性の手によって作られてきた。
男らしさ、力強さ、白黒つける。
今、私はこのような暴力性を孕んだ男性性に対して
NOを告げる本を2冊読んでいるのだけど(どちらも男性が書いている)
ライブハウスでの被害を知るたびに
有害な男性性というものを感じずにはいられない。
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男性がいけないのではない。
むしろ、男性が背負わされてきたものが重すぎると私は感じる。
黙って耐えること、強くあることを強いられてきた。
資本主義がさらにその心なさに拍車をかける。
自己責任論や、優劣をつけた競争。
男性は自分の心と向き合い、対話し、思いやりをもち
自分の弱さを人に開示することを
「みっともない」「甘え」とされて許されなかった雰囲気がある。
弱さを開示できることこそが勇気のある強さであるのに、
それを隠すことが「男らしさ」だとされてきた。
あまりに弱く、脆い。
なので、ごまかすしかない。自分の傷を、弱さを。
自分の本心をごまかして(ごまかしているという意識さえないかもしれない)、
現実逃避するように酒を飲んだり適当に予定を埋めたりして逃げ続ける。
SNSで誰かに攻撃して憂さを晴らしたり。
ちなみに誹謗中傷をする人が多いのは中高年男性に多く
4~50代の男性の加害率だけでも全体の45%を占める。
心はささくれだったり、イライラしている。
心は自分の本音を知っている。
主人(体)が自分の本音を無視しているのだから、
心の苛立ちは溜まる一方だ。
何かのささいなきっかけでそれが爆発する。
だけどここでも自分からは目を背ける。
悪いのは他人、悪いのは俺を怒らせたあいつ、
怒る理由を見つけて、それに怒鳴りつけ暴力を振るって、
自分の心にある課題や弱さをさらに誤魔化し続ける。
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加害者は全て心に傷を持っている。
傷と向き合い、乗り越える勇気がない。味方もいない。
けれど、心に傷があっても人に加害せず
痛みと向き合って乗り越えようとする勇気を振り出す人もいる。
私は全ての人に自分の傷を乗り越える強さがあると信じている。
けれど人は脆いから、信じてくれる人がいないと
その強さが自分にあることを信じることは難しい。
話はまとまらないけれど、そういうことを考えたりしている。
みんな社会の中に生きているから
何も悪くないのにある日突然、誰かに加害されるなんてことも起こる。
そういうことを野放しにしてはいけない。
理不尽に傷つけられる人が増えないように、
加害を繰り返す人が経営している場所には行かないように
注意喚起を周りの音楽家にもしようと思う。
ライブハウスはアングラで自堕落で社会不適合者がいる場所
みたいなイメージがあるけれど
それに甘えてはいけない。
そういう要素が自分の心にあったとしても
自分の力を信じずに、自分から逃げる方を選択してはいけない。
「逃げろ!」は、自尊心を削ぐような環境から逃げろ!と歌った曲だが、
自分の心からは、逃げてはいけない。逃げることもできない。
https://www.youtube.com/watch?v=MDTpqweeDM4
被害者は、なんの落ち度もない。
たとえ遅刻したとしても、
それが暴力をふるわれていい理由になんかならない。
あなたは何も悪くない。自分を責める必要は何もない。
きっとこの先、何回もその恐怖体験を思い出すとおもうけれど、
思い出すたびに、自分を抱きしめてあげてほしい。
あなたは、何も悪くない。
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男性性が全て悪いと言っているのではない。
あまりに男性性が力を握りすぎたと感じる。
男性性(強さ)と女性性(優しさ)のバランスをとる必要がある。
男性の中にも、女性性が存在する。
その女性性をかき消さずに、認め合える強さを知って欲しい。
大人は出来なくとも、子供達にはそういう未来が来るようになってほしい。