たまに行くモールのフードコートにカレー屋さんがある。
そこのカレー屋さんの横は人気店マクドナルドがあり
お客さんはいつもマックに溢れていた。
カレー屋さんはどこかの国の方達が働いていて
フードコートに行ったり通りすぎるたびに
カレー屋さんの店員さんがチラシをにこやかに配っていた。
「カレー屋さん今日も頑張ってんなぁ…」と思いながら見ていた。
何回行っても、フードコートにいる人たちの大半が
マックや馴染みのラーメンなどを食べていた。
この間、マックを食べにそのフードコートへ行った。
久しぶりにフィレオフィッシュのセットを頼み、
食べながらぼーっとしていると
しばらくしてカレー屋さんがないことを知った。
カレー屋さんがあった場所が真っ白い壁になっていたのだ。
カレー屋さんつぶれたあああああ!!!!!
通る度に気にかけていた
カレー屋さんが潰れたこともそうだが
そのこと以上に潰れたことに
だいぶ時間が経つまで気づかないことに
恐ろしさを感じた。
いつもあったものがなくなっても
人って気がつかないものなんだなって。
ある日誰かがいきなりなくなっても
そのことに気づかれずに日々が過ごしていくことを
想像した。
その後で、残念だなぁと思いながら
結局私は一度もカレーを頼んでいないことに
なんともいえない気持ちになった。
心で応援してても何にもならないんだなこういう場合。
いなくなる時ばかり寂しがって
ある時には何も施さないで。
私はBASEで通販もしているんだけど
たまに何枚も同じCDを購入してくれる人が現れる。
何に使うんだろう?どこかで売ってるのかな?とか思ったりして
理由はわからないのだけど
こうしてどこかの会社に属さないで活動してる身からすると
こういう直接の支援って本当に身に染みてありがたい。
私がカレー屋さんにしたみたいに
心の中だけで応援して何もしていなかったら
私だって今のように活動を続けることはできない。
カレー屋さんに後悔したってしょうがないし
どの道私が買ってたってそうなってたかもしれないけど
苦虫を潰したようななんともいえない苦い気持ちになった。