エピック時代にとてもお世話になった方が亡くなった。
驚きすぎて衝撃すぎて…。
昔その方と飲みにいったときに、
その方が私の担当になってくれる前に
私の担当をしてくれてた人のことで
私が実は後悔していることがあって…
みたいな未練がましい話をしてしまった時に
前の担当の話なんかされて良い気分しないだろうに
「彼はきっとシギのことを嫌いになってないよ。大丈夫だよ」
と声をかけてくれたのを印象深く覚えている。
そして音楽とくにSSWは年齢は関係ないどころか
どんどん歳を重ねるほど深い作曲と歌声になるのだから
若さは関係ない、歳を重ねることは
むしろ素晴らしいことなんだと言ってくれたり
昼間から終電間際まで歌録りをしていた時も
その空間を芯から楽しんでいた。
普通だったらこんなにやったら泣いちゃうよと言われてはじめて
私はいつまででも歌えるくらい好きなんだなと気づけた。
ある日私が納得いく歌ができない部分があって
「とにかく何回も繰り返しそこだけを流して
途切れさせないでずっと歌わせてほしい」と
エンジニアさんに伝えて歌っていると
「シギ、焦るなよ。焦っちゃだめだ。詰め込むな。
ゆっくりでいい」と言ってくれたことも覚えてる。
ひろもそう。悔しい。
自分が成長して良いと思える活動をしていけている姿を
見せたかった。
コツコツ歩んでいってる自分が歯痒い時もあるけれど
このあゆみも間違いではないとも言える。
彼はきっとそんな私を見て
「それでいい、焦るな。シギは大丈夫だから」
って言ってくれるような気がする。
彼の肉体は無くなっても、
届けてくれた言葉は、想いはずっとずっと私の心に生き続ける。