君は絶望のなかで戦士になるvol.07

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1.歌詞

2.歌詞について

3.絵の背景

 

 

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1.歌詞

「これが愛なら」作詞作曲シギ

 

どうして僕らは出会ったのか

瓦礫を蹴って考えていた

傷だらけの腕が僕を抱く

なぜ僕だけを助けた?

 

生き残るほうが地獄かもなんて

そんなこと思いたくなかった

こんなこと君はわからないのに

黙って僕を見つめる

 

まだ消えないものがあるなら

この世界はまだ終わりじゃない

名前のつかない罪でも

許せぬ過去を積み重ねても

おんなじ場所が痛むなら

僕たちはもう他人じゃない

 

胸に残った同じ傷跡

形がまるで鏡みたい

そんなの絵空事だって君は思うかい

でも僕ら同じみたい

 

もしこの人生が始まる前に

僕ら出会ってたのかな

そして死ぬ前に同じ印で

出会おうと約束でもしたのかな

 

消えないものがあるなら

この世界はまだ終わりじゃない

隅っこで僕ら息を潜めて

くだらないことでふざけあったこと

何もかも違うのに

どうしてか愛しいんだ

 

どこの誰かが決めつけた

ジャッジに従うだけなんてさ

簡単に割り切れない

君とこうしていたい ずっと

 

これが愛ならどうする

何もかもが違ってる僕らが

この世界で まだまだ君がいるなら

生きてたいと思う理由を

君に出会うことで見つけたんだ

これが愛なら

 

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2.歌詞について

 

今回の楽曲をより親しんでもらうために

いくつかの質問をします。

 

Q.あなたにとっての消えないものとは何ですか

Q.自分とは全然違う、似ていない存在に惹かれた思い出はありますか

 

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3.絵の背景について

今回お届けした絵からどのような物語を感じましたか。

私はこのような背景を作りました。

 

 

…………

君との出会いは最悪だった。

君はエイリアンの残党で、多くの人間を殺してきた。

しかし君はなぜか僕を襲わなかった。

僕がエイリアンによる爆発の衝撃で吹き飛んだ時

君が僕を抱いて守ってくれた。

不思議なのは、君は言葉を話さないのに

君が穏やかなまるで人間のような愛情を持っているような気がするのが

伝わってくることだ。

そしてさらに不思議なのは、僕の胸にある傷と

君の胸にある傷がひどく似ていることだ。

僕たちはどこかで出会っていたのだろうか。

…………

 

この背景を見たあとに、絵や音楽を聴き直すと

また新鮮な気持ちになるかもしれません。

色んな角度から、作品を楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

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このサービスでは毎月1回、カードと音楽を定期便としてお届けします。

今回の「君は絶望の中で戦士になる」は全12回お届けします。

(途中退会もいつからでもできます。)

CDか音源データかお選びいただけます。

ご注文はこちらから↓

CDバージョン:https://shigi.thebase.in/items/29365082

データバージョン:https://shigi.thebase.in/items/29365126

東京の空

先日は東京駅に降り立ち

SSWでありシギでもギターを弾いてくれている

シゲちゃんが参加している

サテライト・コール・シアターへ足を運んだ。

ビルの一角の部屋に入ると

真ん中に机と椅子、電話が置いてある。

 

ここでは介護など家でのケアについて

ホーム・ケアリストと呼ばれる方から電話がかかってきて

我々そこへ赴いた人間がその電話にでると

物語が始まるという

演劇とも違う私にとって新しい形の劇のような

だけど確かに存在している物語でもあるので

劇というより人のリアルにそっと耳を傾けているような感覚になった。

 

詳しく知りたい方はサイトにて↓

https://bug.art/exhibition/crawl-takenaka/

 

シゲちゃんの参加しているものに足を運んだのに

実際には会わずに受話器越しにシゲちゃんの声を聞くという

なんとも不思議な気分になりつつも

越谷で初めて共演してから飲みに行って

お互いのいろんな話をしていたから

シゲちゃんがここに至るまでの話も少しは知っていたけれど

その時の話がよりリアルに感じられて

お母さんに話しかけるシゲちゃんの温度感が

たまらない気持ちになったのであった。

ひとつの苦しくも愛おしい山を乗り越えて

今を生きるシゲちゃんを想うと

あの時、越谷でこんなに綺麗な心を持つ

シゲちゃんに出会えて良かったなぁってしみじみ思った。

 

会場では涙を流している人もいた。

きっと介護中なのか、それを終えたのか

それとも別の何かか。

 

そういう姿ひとつ見ていても

ひとりひとりの人間に確かに物語があって

それは言いたいこと、言いたくないこと、認めたくないこと

胸が張り裂けそうなこと、今や温かさに変わったこと

色んな物語がどんな立場の、どんな国籍の、性別も、ジャンルも

問わず全ての人間に存在しているんだという

そんな当たり前のことを忘れたくないとなおさらに思った。

 

ビルに囲まれたTHE東京の空は綺麗だった〜