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2.歌詞について
3.音声ラジオの今後
1.歌詞
「Nami」作詞作曲シギ
ナミは、歩いた。
歩くたびに硝子作りの首飾りが揺れた。
故郷からどれほど遠かっただろう。
ナミは父親のように慕っていた先生を亡くした。
その街の教えに背いたことが原因だった。
亡くなる前に先生はナミに伝えた。
「本当に大切なものを見つけたとき、世界はひっくり返る。
そうなってしまったら、ひっくり返った世界を生きていく以外に
道はない。」
ナミにはまだその意味がわからなかった。
先生からたくされた首飾りには
その重さ以上の重さがあるような気がした。
ナミは街を抜け出した。
残してきた母の存在だけが気がかりだったけれど
ここにいては大事なものを見失う気がしたから、ナミは歩いた。
歩くたびに硝子作りの首飾りが揺れた。
あの星が眠るころに感情も眠る
あの河の水の中で心を洗えば
記憶よりもっと奥に眠っていた記憶
その声に蓋をして生きてく方が楽か
愛よりも愛する母の歌声
悲しみの産声があがる頃
本当のあなたに光が射す
その命よ咲け
終わりを知るものが成せる
愛に全てを捧げ
この扉の先に待つのはなんだか今はわからなくても
愛が繋がれる
鼓動が終われど終わらない想い
夜を超えて
全てが燃やされても消えないものは
この手に託されてる愛
まだ母の胸に抱かれていた頃
なんの恐れも知らずに星に見守られ夢見た頃
あの甘い記憶が決意を惑わす
けれど私は行かなければならない
あなたが見たかったものを見るために
希望は確かにあると自分に伝えるために
あの街もじきに沈むの
涙の奥に持ってた願いを今から育てていくよ
あなたのため
ナミは、歩いた。
歩くたびに硝子作りの首飾りが揺れた。
ナミにとってこれは自分の未来を照らす方位磁石のような存在だ。
ナミの瞳の奥では子守唄をうたう母の姿が焼きついたけれど
ナミはそれを背に歩いた。
彼女の故郷を狙う人々の群れがまさに今向かっていることなど
ナミは何も知らなかった。
ナミは、歩いた。
彼女にとっての本当を知るために。
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2.歌詞について
曲の世界の中にもっと一緒に入るための遊びを提案したいです。
歌詞はさらっと聴いて感触として終わりでももちろん良し。
自由に好きに楽しむことが一番大切だと思っています。
けれど、私が提案する問いかけに
あなたなりの答えを見つけ出すとき
この歌の世界がただ聴くだけの時とはまた違った味わい方が
きっと出来ると思いました。
今回の歌詞は、ナミという主人公の女性が
先生を亡くしたことをきっかけに故郷を旅立つという話です。
このお話をより深く潜るための質問をいくつかするので
あなたなりの自由な答えを出してみてください。
不正解は1つもありません。
では、以下が質問です。
Q.先生はなぜ殺されてしまったのだろう。どんな事をしたんだと思いますか?
Q先生が発見した本当の世界とは、どんな世界でしょうか。
Q.あなたが思う「本当のこと」はどんなものがありますか。
Q.ナミは旅の先にどんな出会いをしたと思いますか。
Q.ナミの出来事や心情と同じような出来事があなたにはありましたか。
あなたがこの質問から答えを出したあと、
この曲を聴いたらまた違う味わいが出来るかもしれません。
あなたなりの意味と、私の想いが混ざり合った
唯一無二の世界観になると思います。
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3.音声ラジオとこのブログの今後
このブログは毎月お届けする
「君は絶望のなかで戦士になる」を購入された方のみ
閲覧可能のものにしていましたが
この先のブログは誰でもご覧になれるようにしたいと思います。
音声ラジオは5分くらいしか残せない仕様になっていたので
この先はパッション道場をお借りして
毎月作品についてのお話をしていきたいと思います。
パッション道場で話された内容は
アップされ次第このブログにも載せていこうと思いますので
あわせてお楽しみください。
それでは「君は絶望のなかで戦士になる」にご興味を持たれた方は
以下の商品ページをご覧ください。
https://shigi.thebase.in/items/29365082