先日は東京駅に降り立ち
SSWでありシギでもギターを弾いてくれている
シゲちゃんが参加している
サテライト・コール・シアターへ足を運んだ。
ビルの一角の部屋に入ると
真ん中に机と椅子、電話が置いてある。
ここでは介護など家でのケアについて
ホーム・ケアリストと呼ばれる方から電話がかかってきて
我々そこへ赴いた人間がその電話にでると
物語が始まるという
演劇とも違う私にとって新しい形の劇のような
だけど確かに存在している物語でもあるので
劇というより人のリアルにそっと耳を傾けているような感覚になった。
詳しく知りたい方はサイトにて↓
https://bug.art/exhibition/crawl-takenaka/
シゲちゃんの参加しているものに足を運んだのに
実際には会わずに受話器越しにシゲちゃんの声を聞くという
なんとも不思議な気分になりつつも
越谷で初めて共演してから飲みに行って
お互いのいろんな話をしていたから
シゲちゃんがここに至るまでの話も少しは知っていたけれど
その時の話がよりリアルに感じられて
お母さんに話しかけるシゲちゃんの温度感が
たまらない気持ちになったのであった。
ひとつの苦しくも愛おしい山を乗り越えて
今を生きるシゲちゃんを想うと
あの時、越谷でこんなに綺麗な心を持つ
シゲちゃんに出会えて良かったなぁってしみじみ思った。
会場では涙を流している人もいた。
きっと介護中なのか、それを終えたのか
それとも別の何かか。
そういう姿ひとつ見ていても
ひとりひとりの人間に確かに物語があって
それは言いたいこと、言いたくないこと、認めたくないこと
胸が張り裂けそうなこと、今や温かさに変わったこと
色んな物語がどんな立場の、どんな国籍の、性別も、ジャンルも
問わず全ての人間に存在しているんだという
そんな当たり前のことを忘れたくないとなおさらに思った。
ビルに囲まれたTHE東京の空は綺麗だった〜