殺しあい生かしあう

なんの形にも残らない想いが

風に吹かれて人に踏まれて忘れられていく

それは誰に見られるために産まれたのか

それは何に愛されるために産まれたのか

燻る心が憎しみに変わる時

心は誰よりも美しく磨かれる

殺しあうことが生かしあうことへと繋がる

人の心が生み出した濁流にのまれながら

言葉があるから人はすれ違うのだとしたら

観念も剥ぎとった世界へいきたい

なんの形にも残らない想いが

風に吹かれて人に踏まれて忘れられていく

それを私はとりあげて 心の奥へ仕舞い込む

それが私を殺し それが私を生かすから