人の世

本当のことを話してくれる人ってなかなか少ないものなのかもなと思う。

本当のことってのは、真実とかじゃなくて

そのことについて感じてる本当の気持ちを真っ直ぐに伝えること。

めんどくさいことになりそうとか

嫌われないだろうかとか

そういうことを乗り越えて。

本当のことを丁寧に伝えられる人でありたい。

家族とか友達とかだけじゃなくて

誰に対しても

膝をこちらに向けて話してくる人には

それ相応の誠実さを返せる人でありたいなと思う。

自分が良く思われたいとかじゃなくて

そういう人がいてくれたらいいなって思うから。

世界はなかなか優しいばかりではなく

悪意のある言葉で溢れかえってる。

悪意のある言葉がわき出るということは

口にするその人の心にも何かしらのストレスや恐れがあるということで

私にはその心中がわからないから

簡単に断罪する気にはなれないのだけど

悪意ある言葉を受け取った人のことを考えると

悪意のない言葉を伝える人がいてもいいよな、と思う。

自分はそっち側の人間でいたいなと思う。

生きているだけで精一杯な人が沢山いる

誰だって不幸になりたくて生きているわけじゃない。

人間て捨てたもんじゃないよなって

感じていたいから

自分が捨てたもんじゃない生き方をなるべくなら選択したい。

普段の私は人とあまり会わないし

わりと簡単にSNSでもミュートするし

面白くない付き合いはしないけど

それはなんでかっていうと

「本当」が少ない場所だから。

惰性での付き合いとかお世辞とか

そういうことをする時間は欲しくない。

本当であることができる場所じゃないなら

人付き合いなんてあってないようなものに感じる。