自分の生傷を見つめる

新しいことへ挑戦していくことは

本来の自分に帰っていくことなのかもしれない

社会の中で生きるうえで身につけなければいけなかった賢さとずるさ

けれど賢さや理想に染まりきれない自分の本心

私がいつも心惹かれてきた作品や人は

ただの強い、エネルギーのある人ではない

達観した人でもない

自分の弱さを引きずりながらも生きていこうとする人たちだった

自分の人生という戦いのさなかにある人たちだ

作品からその臭いが感じられるものだ

気休めではない かといって強がりや見栄でもない

自分の弱さや汚さを見せられる人が強い人だ

良いことばかりを見せようとするのは弱い人だ

虚勢をつい私ははろうとする それこそが弱さのあらわれ

でも、いいんだよ

本当の自分に戻っていこう

それこそが大切なことなんだ

そう教えてくれているような気がする

私が私に帰ること

私が私を見つめること