大切なものは減っていく。

数年前、私は根無し草みたいにふわふわしてた時期があった。

その自分を変えたいと思ったきっかけになる出会いがその時にあった。

今もその人から多くのことを学んでいる。

 

でも、その人から直接何か教えてもらった事はない。

昨日のブログのように、アドバイスを受けたわけでもない。

ただその人の考え方や姿勢を近くで見ていると、大きな学びがある。

 

 

その人は、大切な人とだけ関わりあいたいと思う人で

その大切な人との関係性を大切にしたいから

自分の気持ちをぶつけるよりも

相手を受け入れて大切にするという生き方をしてるように見えた。

 

当時の私はふわふわしてるくせに我が強かったから

自分をぶつけるような生き方を(恋愛とかでも)していたり

そんなに楽しくない飲み会でもノリで参加したりしていた。

 

我が強いというのは、自分を生きているのとは意味合いが違くて。

我が強いは、「突っぱねる、自分は正しいと思っていたい」

というある種のもろさの表れでもあるな、と感じた。

自分に自信がないから、自分を守るための手段というか。

 

自分を生きているというのは、自分の弱さや間違いを受け入れた上で

自分にはそういう側面もあって

その上でどう自分の本分を生きるために今をどう行動していこうか、と

思える姿勢かな。

今の段階ではそう位置付けている。

 

ある映画のセリフで

「あんたはね、昔から大切なものが多すぎるのよ。」

「本当に大切なものは、増えるんじゃなくて、減っていくんだ」

というセリフが、当時は理解できなくて

でもどこかずっと自分の中で引っかかっていた。

そのセリフの意味が最近腑に落ちていってる。

 

大切なものは減っていく。

当時はそれをネガティブな意味合いで感じていたけれど

前にブログで書いたように

愛というのは命という時間を対象にどれだけむけたか

という内容に合致している。

時間は限られている。

だからこそ本当に大切にしたいものに

自分の時間を使っていきたいと望み、実際に行動していく。

 

自分の命を削っても惜しみないと思えるもの

それは、そんなに沢山存在するものではない。

そう思えるものと出会えたことだけでも奇跡のようなものだ。

人間でも、夢でも、目的でも。

 

だからこそそういうものと出会えたら

不必要なものは削ぎ落としていって

対象に集中するのだろう。

人生が有限であることを知っているから。

それは覚悟なんだろうと思う。

この人と生きたい

この夢をかなえたい

この目的にたどり着きたい。

そう淀みなく願う時

覚悟は決まるのだろうな、と思った。