愛されたかった もっと

今月の手紙はホラーです!え!ホラー!?

ホラーとも捉えられるし、愛とも捉えられる。

それは読み手に委ねられることでしょう。

ちなみに、実際にあった話です。

 

曲の作り方の角度が変わってからというものの

こういうまさか私がホラー!?みたいな物書きも

するようになりました。

一年前の私がみたら驚くことでしょう。

作曲の幅が広がり楽しんで六月の作品は書くことができました。

 

曲についてです。

今回も詩と曲の作詞は密接に連動しています。

実はこの曲一箇所歪んでるんですよね。

こういうのは絶対に綺麗に直してー!という場面で

十中八九歪まないようにする部分なのですが

声が歪んでしまっている部分と

その部分の歌詞で伝えたい想いがマッチしていると感じたので

あえて残すことにしました。

 

歪みというのは本来汚い、聞きづらいものとして

削除される部分なのですが

汚い、聞きづらいものを全て削除していったら

どういうことになるでしょう。

私はそれはそれであまりよくない意味で気味の悪さを感じて

違和感に思います。

それもそれで時と場合によりますが。

 

悲痛な叫び、無念、悲しみ、後悔。

そういうものを全て無くしてしまっては

全て綺麗な微笑しかない世界のようなものでしょうか。

 

この曲は前半は綺麗に歌っているんです。

それは自分の想いを綺麗に置くように伝えたいと言う想いから。

あなたにとって愛のある人でありたいという想いから。

でもひび割れた花瓶から少しずつ水が漏れていくように

本当の想いというのが吐露される瞬間というのは

やはり少し歪で、微笑のような静かな美しさえではない

しかしその歪さの中にもその人の本当の想いという美しさがある

と私は感じるんです。

そういう感情の移り変わりと歪みも

この曲の楽しみのひとつとして聴いていただきたいなと思います。

 

六月のお手紙をお楽しみに!