人生は本当に、どうにもならないこと
どうしようもないことが起きるものである。
世界中でどうにもならないことは沢山起きている。
その全てを感じようとして目を向けていると
辛すぎて人は壊れてしまうだろう。
どこに目を向けるかで気持ちは変わるというのはある意味本当だ。
なんでもポジティブに解釈したり
なんでも明るい部分だけ抜き出せば明るくいられる。
だけどそれは嘘の生き方でもある。
生きていれば当たり前に色々な問題が起きるから。
人間ひとりで生きてるわけではないから
自分が万々歳でも身近な他者の方で何かが起きれば自分にも影響が起こる。
仏教がいうこの世は地獄という設定は本当だなと思う。
素直にこの世界に目を向ければ、明るいことも辛いことも起きているのがわかる。
そして地獄の方は悲惨なことが多い。
だからある程度の鈍感さをもつことは、生きていくうえで必要なんだろう。
だけど私はそれでも、人生の中に起きる苦しみや悲しみに
身を寄せることはとても重要なことだと思う。
そこから涙を流したり、悔いたりすることはとても大切なことだと思う。
そこから逃げてしまえば楽だけど、達観したふりをすれば楽だけど。
ひとつの命をもらって生きている以上、美しい命に磨いていきたい。
人生は彩り豊かな方が美しい。
あなたが人生の中で苦しみや壁に多く出会していくのだとしたら
あなたがそれを見つめていることの証なのだ。
人生の苦しみに眼差しを向けられる人は強い。
自分を壊さない程度には、その強さで人生を磨いていきたい。
しかし本当に、生きていくというのはブルースだ。
ここ一年、命の終わりについて向き合うことが多すぎる。
多すぎて悲しみだけに集中できない。多すぎて。