音は遺言

疲れている時

どこかであの人も疲れているのだろうと

不安な時

いつかあの人もこんな不安を越えたのだろうと

それだけでひとりの時間もひとりではないように感じる

あの人の見る世界に私は映るだろうか

未来の私に尋ねる

それはまぁいいか

静かな夜にペンを置き 時間を持て余す時間はない

変わらず君を想い歌をつくる

前に君に言った言葉を 君は照れて触れなかった

それでいい

私の世界に君がいて 君の音色が私の一部となるように

この音楽が君へ残す想いとなる

時間は有限で儚い

まるで音楽のひとつひとつが遺言のように

命よりも長く生きながらえる

大層な事は出来なくても 誠実でいる事はできる