人の中に子供のように純粋で厄介な自分がいる。

九月二十日。晴れ曇り

ひとつだけやることを終えたら

今日は好きなことをやる一日だと決めたので

食べたいものを食べた後で

甘いものと抹茶を点てて

彫刻をして映画を見た。

自分の中に潜っていくような感覚でひとり過ごした。

複雑怪奇でシンプルで繊細で大胆な生き物と。

アーティスト、アーティストと特別なもののように

いう人たちがいるけれど

アートは誰の中にもあるものだと思う。

ただそれを怪物のように煙たがって恐れて眠らせているだけで

本当は問題を抱えるように見える人や

深い闇を抱えているように見られている人ほど

自分の中のアートと向き合っているのかもしれない。

そのアートは本来は子供のように純粋だからこそ怪物にみえる。

日常生活を送るためには少し脅威に感じられる時もあるけれど

君の中に眠るアートな自分を誇りに思ってほしい。

思えないのならば私が。

自分の中に眠っているものを見つけるためには

ひとりの時間がとても大事。

ひとりでいる時でさえ様々なものからの影響は逃れられない。

様々な影響から成る自分という生き物が作品。

時々、人や物事と繋がっているホースを切って

自分に帰る時間が必要だ。

自分と作品は繋がっている。

それが時に困難な目に繋がるけれど

迷惑をかけずに生きていくことはできない。

他人にかける迷惑ではなく、自分自身に対して。