肉体は自分を生かそうとしている。

何年ぶりってくらい姉とお茶した。

久しく会わないうちにどことなくうさぎみたいな顔になってるな。

 

その後、何年ぶりってくらい家族揃って実家で夜ご飯を食べた。

こんな時間があるとは思わなかったから嬉しかったなあ。

 

最近、いろんな人の表にはあまり出ない言葉や出来事を

知る機会が増えている。

それは私が望んでいることで人間として一番興味のあることだから

人間って面白いなって思う一方で

人が背負い切れないほどのものを背負って無理に生きようとする姿や

メンタルがやられて妄想や幻覚に襲われる姿を知ると

人ってなんて切実でどうしようもなくそして健気な生き物だろうと胸がつまる。

 

心理学の勉強をしていて面白かったのが

拒食症の人の中には、体温が下がることで命に危険を感じた体が

体毛を増やすことで体温を保とうとするっていうのを見て

生き物が生きようとする健気さにすごく心打たれた。

あの手この手で自分を生かそうとしているんだなって。

そう思うと自分の肉体をより愛おしく感じた。

 

 

その手垢や涙や汗やいろんなものが入りまじった人生こそ

美しい作品だって思う。

生きていれば、辛いことも起きるけどその反面

もう終わったって思っても生きていれば笑える日もきたりする。

ひょんなきっかけで笑える人と出会えたりする。

人生はわからない、だから人には生きていてほしい。

辛いことが沢山ある人にはなおさら、その美しい人生を終わらせないで

健気な自分の肉体を愛して生きてほしい。