毎月言葉と音楽をお届けする手紙「ぼくを待つ」
今年は絵本をお届けします。もうそろそろ最初のお届けができそう。
1枚1枚、手作りで。
「がんばりたかった」という絵本のタイトルだけだと
後ろ向きなネガティブな内容かな?と感じるかもしれないけれど
私はむしろ、強く生きていくために必要な物語をここにこめた。
この世界で、ひとりの人間として心を捨てずに生きてくためには
がむしゃらに駆け抜けるだけでは、力強さだけでは、いけない。
誰もが多かれ少なかれもっている傷と会話して、納得して、
自分の理解者になれなければ
がむしゃらに走っていても、いつかポキっと心が折れてしまうときがくる。
それは体調にでるかもしれない。心にでるかもしれない。
どうして1枚ずつ絵本を手作りでやるかというと
手作りにすると絶妙に全部違う内容になるから。
作品を手にとってくれた人が、ひとりひとり違う魅力があり
違う強みや弱みや歴史がある。
人間が遠目から見れば同じ人間に見えても
ひとりひとり中身が違うように
絵本もひとつひとつに微妙な違いをつけたい。
あなただけの絵本を届けたい。
そんな気持ちで作っている。
傷つくことも、悲しいことも、辛いこともあるでしょう。
だけど、全部ひっくるめて
「色々あったけど良い人生だったわ!」って最期に思えるように
そう思えるようにするために
悲しみも傷つきも優しさと力と勇気に変えていけるような
そんな言葉や音を届けたい。
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