ゴジラ結局何回見たんだろう。
初めて見た時は、なんだか感想がうまくでてこなくて、
というのも、
すごい感動!とかすごい迫力!とかの単純さはなくて、
(もちろんゴジラのすごさに圧倒されたけど)
いろんな角度から深く考える余白を与えられるような映画だ、、
と思った。
それをどう考えるかは各々の人生観や生きてきた濃度によって
変わるんだろうな。と今でも感じている。
この映画の感想を口にすることによって
自分のレベルが問われそうな気さえする。
庵野監督。。
ゴジラ自体が核の話とはいえ
あんなにも虚構を現実にもってきて
日本人には気持ち的にも抵抗のある核弾頭の話を
真っ向から出してくるなんて。
なるべく目を背けているようなものから
突きつけられるような、
日本人としてはとても他人事ではない気持ちになる。
すごい監督です(語彙力)。。
すごいと言葉が出てこないですね。ごいりょく!
そして官民が一体となってひとつのものに
パワーではなく頭と足を使って挑むことや
最後の頼りなさそうに見えていたさとみ総理が
実は頭を下げ続けていた場面なんかは
日本人がめちゃくちゃ好きそうだなーと思うし
私も何回見てもぐっとくる。
リーダーというリーダーがいないのも。
日本人らしい。
自分の出せる力を出し切る、みんなヒーロー、みたいなね。
そしてゴジラ強すぎーー!川口にゴジラ来てほしい。
この川口に来て欲しいと思ってしまうあたり私の人生のレベルが
5歳男児くらいのような雰囲気がしなくもない。
劇中曲を担当された鷺巣詩郎さんの
シンゴジラに対する意気込みとそのすごい内容は
上に書いたようにまるで無謀なことを
頭と足を使って一歩ずつこなしていく内容そのもので、
そういう意味でもこの映画はすごい。
停電で暗くなった首都圏をゴジラの炎が襲って、
そこで流れる悲しくて美しいWho will know。
私の中では「ゴジラすげーぞー!」みたいな曲の時なのかなと
思っていたけれど、
美しくて悲しい旋律をのせることで
こんなにドラマチックに絶望がはえるのかと
映像を見ながら唖然としたものです。
立ち尽くしたね。座ってみてたけど。
絶望というのは不謹慎にも美しい姿にも見える。
今日は家族みんなで食事会に行って来ました!
ゴジラのサントラ聴きながら眠ろう。