忘れるな

今後シ組の方で随筆、自伝のような

物書きをしていきたいと思っている。

昔、知り合いの人に

「どういう人生を歩んできたのか知りたい」と

言われ、大したことはないと思っていたのだけれど

やはり思うことは沢山あった時間だったとも思う。

なので正直な言葉にしたいなと思っている。

明日は魔界で私は歌をうたってくる。

 

あの人は頭を抱えながら歌っていた。

絶叫とも呻きとも言えない声を出した時

喉からでているのではなかった。

体から奥から過去から今までを

振り絞って吐き出しているようだった。

多くの人は圧倒されてそれまでのノリを止め押し黙っていたが

その中で自分の苦悩と重ね合わせた人が何人もいただろう。

「自分がそこにいる」と思った人がいただろう。

「自分が出せなかった心の声だ」と感じた人がいただろう。

あの人は誠実な人だよ。

自分に無理をして

思ってもいないことを言葉にしている時でさえ

あの人の本当は汚されていないんだ。

なぜって、ずっと心の中にいる自分の声を

殺さずに生かしている人だというのがわかるから。

表情からも言葉からも声からも。

歌で格好をつけようとしていないところから滲みでている。

あの人はこの先もずっと誠実で純粋で。

そういう人だよ。