懲りもせずに

足りない言葉を探せばきりがないと

あの人は言うが

僕には言葉は余白を犯すようで

言葉を作ることに少しの躊躇いがある

雑草という名の草などないと言いますが

頼まれてもいないのに勝手に名前をつけたのは人間様のことで

概念に縛られず草たちはどこ吹く風に吹かれ

踏みつけられ 奪われ

そしてまたどこへでも根を張る

逞しさとはそのようなことでしょうか

余白を犯すことに遠慮がちな僕は

自分と違うものを知ろうとしすぎたのかもしれません

それは寛容さという点では利口でも

生き物としては少しばかり無様かもしれません

いえ 臆病者になっていくのかもしれません

安易に答えを出して安心することにはもう

そこにはもう魅力を感じられないのです

こんな時に君は何を言うでしょうか

少し困ったような難しい顔をしている君を

思い出しては 消しています