アジアの架け橋に俺はなる(ドヤァ)

私が通ってた大学は亜細亜大学。

一芸一能入試で面接をしたときに

私は面接官の人たちに

「アジアの平和を繋げられるような活動を

音楽でしていきたいです(アジアだけにねてへぺろ)」

っていう9.9割くらいハッタリの気持ちで

大層なことを伝えた。(顔は超真面目に)

 

その当時、アジアで活動する気は皆無だった。

っていうかそんな繋がりないから考えられなかった。

小泉さんが首相だった頃くらいからか反日の報道とかを見ていたので

韓国と中国は怖そうだなという気持ちもあったので

欧米のが優しそうなんて頭空っぽの私は鼻水たらしながら白目で考えていた。

 

そこから数年後、まさか初めての海外旅行がライブで

しかもそれが中国だとは想像もしなかったあの時の私。

しかも一人旅。

いきなり神は試練を与えすぎだろぉ!ってツッコミたくもなったけど

それ以上に面白そうだってワクワクした。

 

中国の政治家の方も見にくるようなイベントで

歌詞の内容も検閲が入るとのことで

日本ではあんまり経験しない出来事に新鮮な気持ちになった。

 

出発前は周りに脅しまがいな事を言われてびびっていたんだけど

蓋を開けてみたらすごい良い待遇というか

めちゃくちゃ大切にして頂いて

同じ世代の女性達とは恋バナで盛り上がったりして

日本で同じ女性と話すのとなんにも変わらないなって思った。

バスに乗ってた時の乗客の目で怖い目つきの人はいたんだけど

(私はみるからに中国人ではない顔つきらしい)

どこの国にもやばい人はいるし敵対心をもつ人もいるし

協力的な人もいるし寛容な人もいる。

それに同じ人間でも環境によって性格も変わる。

 

ライブが終わったあとに女性も男性も駆けつけてくれて

「サインして写真とってすごいよかったー!」って

微笑んで言ってくれるのがすごく嬉しかったし、

民族の間にある壁のようなものは分厚いのかもしれないけど

こういうささやかな音楽という数分間の繋がりだけで

お互い笑顔になれるということを体験したから

ニュースやネットだけで現地の人に会ったこともないで

怖いなんて思ってた自分を訂正した。

もちろんこれもどこの国も一緒で怖いことはあるんだけど。

 

そこから台湾の台北や台南でライブして、タイでもライブして。

言語が関係ない私のわかりやすいマッスルな歌声が

人々の心にある情熱に刺さるのを実感して

自分の声帯に感謝しつつ

音楽ってすごいなあと感じる。

言葉が話せなくても繋がれる手段。

 

中身は秘密なんだけど

今、台湾の方と別の国での仕事についての連絡をとっていて

「ああ、大学の面接でアジアの架け橋になるなんてハッタリかましたけど

架け橋なんて立派なことはみじんこほどにも出来てはいないけど

それでもアジアの人と音楽で繋がってるのが今なんて、不思議だな」

と今日感じて、ここに書いたに至る。

 

だけどあれだねやっぱり言葉の壁はでかいなあとはおもう。

日本語の堪能な方たちと交流できているから助かっているのもかなりあるかも。

向こうがそもそも友好的な気持ちで接してくれるし。

今はグーグル翻訳もあるけど、言葉が通じるのはでかいのは事実。

ほんやくこんにゃく早くできて欲しいわ。(勉強する気はない人)