にんげん

ここに言葉はなく

僕らは口付けを繰り返す

なんども

僕らの境界線を

繋げて離れないように

僕らは口付けを繰り返す

なんども

君が好きだよ

僕らの切なさが愛おしい

不安な時間を泳いで渡って

孤独な空間を泳いで渡って

君のいる場所まで

僕のいる場所まで

泳いで渡って

両腕を伸ばして

君にたどりついたら

抱き締めて離さない

君がいるだけで

僕の空洞が埋まるんだ

本当さ