頭の中の嫌な声を追い出す方法

このお話は

過去の嫌なことを何度も繰り返し思い出しては

ネガティブな気持ちになる方や

過去と現在を何度も繰り返し比較しては

落ち込んでしまう方のひとつの参考になると思う。

 

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私は中途半端な時間に目が覚めると

自分でも思っていなかったくらい瞬間的に

過去にあった華やかな出来事が頭に浮かんだ。

 

ここ最近鬱屈していた自分と

その記憶が比較されてくっつきそうで

「これはまずい」と直感的に感じた。

 

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そして「これは良い実験だ」とひらめいた。

 

私は、自分のネガティブにいきそうな状況をチェンジするため

他人化する方法を試みた。

 

方法はこうだ。

華やかに感じた過去も今もがいてる自分も込みで、

それ全部が自分の人生ではなく、

他人の(それも大切な友達の)人生だったら

私はその友達になんと声かけするだろうか、というもの。

 

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なるべくリアルに具体的に思い浮かべた。

今までの自分の人生と今の感情を。

そしてそれを自分から遠ざけて

友達がその状況下で落ち込んでいる姿を想像した。

 

私の声がけはこうだった。

 

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いやいやいやいやいや!いやいやあなた!!!!

めっちゃくちゃ面白いところですやん!

それ!その落ち込んでるところ!

めっっちゃ面白い展開ですやん!!!

なーんにも起きない映画って好きですか?

好きな人もいると思いますけど

大抵の人は波乱万丈込みで楽しむもんでしょ!

 

あなたのその今の落ち込み!

それがめっちゃハイライトになるわけ。

プロフェッショナル見てみ、

あのー宮根さんの夜のニュースでたまにやる

あのードキュメンタリーみたいなの見てみ(番組名出なかった)

あのドラマ全員なんか絶対辛い時ありますやん。

それが!今の!あなたです!

 

挑戦してる人がね

なんの葛藤もなく楽にゴールすることなんてないのよ。

 

そもそもあなた!

落ち込んでると、落ち込んでることに時間使っちゃうことになりますよ。

あなたやることたーんまりあるでしょうが!

それ誰かにやらされてることじゃないでしょ?

自分で主体的にやりたくて選んだ道でしょ?

それをひとつひとつ荷解きしなさいよ。

そのひとつひとつが積み重なってどうなるか楽しみなさいよ。

そこに向かうための時間の使い方をしなさいよ。

やることあるじゃない。やれることあるじゃない。

終わってないのよむしろ始まりなのむしろあなたが始めるの!

 

だから、明日何やるか今決めて!

望んでることに一歩でも近づくことを

明日起きたらすぐやろう。

それ以外は見ない!

落ち着けばやれることはたくさん見えてくるのよ。

全然ダメじゃないの。

むしろ希望しかないし面白い展開なんだから。

だからなーんにも焦らなくて良いの。

 

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と、めっちゃパワフルな声がやってきた。

所々関西弁なのは

関西弁だと軽やかに感じるからだ。

 

「わかる…大変だよね…しんどいよね…」

というムードよりも

「いやそれめっちゃわかるー!超しんどいやつー!」

っていうギャルノリが私は好きなので

それを選択した。

 

 

友達に声がけしているつもりで。

これ、良い上司からの声がけでも使える。

自分が良い上司になって、

悩んでる自分が部下になって、

その部下に相談されたらなんて答えるかを想像するもの。

 

すると、心の中の自分が

「そうだな、、本当そう。いや、本当そうなんよ」

と冷静に頷く。

 

それをじっくりやっていると

ネガティブモードには乗らずに

現実を納得して前向きな気持ちに切り替わった。

気づくと寝ていて、朝がきた。

目が覚めて「よし、やるか!!!!!」となった。

自分でも驚くほどこのやり方は私に効果的だった。

 

 

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私の弱者という曲の中に

「自分の声を一番に信じれば良い

どんな時もそばにいたのは

誰でもない自分自身なのだから」

という節がある。

 

腐ったことも沢山ある世の中で

それに惑わされず自分を信じて歩いて欲しいという願いの曲だ。

 

 

だけど、

毎日毎秒自分を信じられるわけではない。

それに自分の弱気で不安感の強い声に従うのもまずい。

 

 

案外、人は自分で自分を辛辣に

粗末に扱いがちだからだ。

 

覚えていてほしいのは

頭の中の声は幽霊のように形がないもので

そいつに主導権を握らせると望んだ方向にはいかないということ。

でも疲れてたり無理をしてる時は幽霊が出てきやすい。

幽霊に主導権を与えてはいけない。

 

幽霊が現れるのは自然なことなので否定せず

だけど幽霊に力を与えてはいけない。

あくまで自分の意思でコントロールしようとすること。

 

形がないものに誘惑され取り憑かれないためにも

ネガティブな頭の声に支配されそうで辛いときがきたら

冷静になるための手段として試してみてほしい。