時折希望を閉鎖して

昨日、不安で心が折れていた。

私にはやまちというドラマーの友人がいる。

たまに飲みに行っては

互いの恋愛や音楽の話しをずっとぐだぐだと話した。

「あんたとは喧嘩するから一緒にバンドやりたくない」

なんて言われた。

 

やまちがやっているバンドのボーカルが私のライブを見に来てくれたことがあった。

「俺よりうまいやつはじめてみた」と悔しそうにしていたらしくて、

その人の音楽はすごく尖っていて孤独で格好良くてよく聴いていたから

すごく嬉しかった。

ライブを見に行ったことがなかったけど、

いつか絶対に一緒に共演したいと思っていた。

 

ある日ボーカルの調子が悪いという話しを飲んでる時にされて、

俺は絶対にあいつに何があってもついていくと言っていた

やまちの言葉が今も印象的だ。

その後でボーカルは亡くなった。言葉がなかった。

でも、どうしてとは思わなかった。

いつかなんて、ないかもしれないのにどうして先延ばしにしたんだろう。

それだけが心残りだった。

 

この間やまちがライブ見に来てくれた。CDが3枚入っていた。

それを今聴いている。

声も、言葉も、音楽は残っているよ。

命が残っているようだね。もういないけど。いるみたいだ。

不器用にがむしゃらに歌をつくっている人が私の周りにいる。

私もそうなのかもしれない。

昨日心が折れそうになった。でも私は生きる。

私は歌う。

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きっと今日の日のために買っておいたんだ。