君は泣いたのだろう

君の胸元に何気なくのせた私の片腕を

君はゆっくりと隠した その意味にすぐ気がついた

談笑しているといつも現れる

夜中に突然君がかけてきた電話

その意味には気がつけない

暗闇に包まれて 君はいつか泣いたのだろう ひとりで

言葉も意味もない君の心に寄り添うよ

その孤独 その不安が 手にとるようにわかるから

君の終わった痛みにも寄り添うよ

君が忘れてしまった痛みにも寄り添うよ

自分にはどうしようもできないことが沢山あるね

君がいつか知った暗闇の深さを君は忘れない

それでいい

少し急いでしまった道のりをもう一度引き返してまた歩きだそう

何も話さずにここまで来たから

地面を見て来たなら 次は空を見上げて歩いてみよう

あの時と違う 話し相手がいる

この道で転んだの ここの花が綺麗なの

君の話しを聞かせて 祈りながら聞くばかりでも

そんなの私らしくないね

君が二度と悲しまないように 歌をうたっていよう