一緒に生きること。

八月二日。晴れ

出発前日なので

ゆっくり準備しようと思っていたら

めるがここ数日食欲がなく

年に何回かそうなるので

いつものように二日ほど強制給餌していたが

台湾行く前日になってもいまいち復活せず

これは入院で預けた方がいいと判断し

急遽動物病院へ。

先生がめちゃくちゃ優しかった。

診断の結果、歯が伸びて舌にあたってたらしく

それが痛くて物が食べられず

鬱滞を起こしているとのこと。

強制給餌で胃の動きが復活して

食べられるようになっても

歯が当たっていると口内炎ができたりして

同じことを頻繁に繰り返す可能性があるため

歯を削ることにした。

大人しい子だとそのまま

ひっくり返して処置するらしいけれど

めるは暴れん坊おじいちゃんなので

全身麻酔をかけて削ることに。。

麻酔をかけて良い状態か

血液検査とレントゲンをとり

もし何が他に問題があれば

先にそちらの処置をしてから

麻酔をかけ歯を削ることに。

おじいちゃんなのに全身麻酔。

大丈夫かな。。と心配になる。

かなり高齢だからガンなどだったら

手術など負担なことはせずに

家で看取ろうと思っていたが

歯となると。。話は少し変わる。

検査と入院をお願いして帰宅。

帰宅後すぐに先生から連絡がきて、

「めるちゃん検査結果特に異常なかったですよ!」

といわれる。

健康なおじいちゃん!めるちすごい。

「このまますぐ歯を削ってしまいますね」と言われ、お願いする。

1時間ほどで終わるらしく、

待ってる間ドキドキしていた。

麻酔から醒めなかったらどうしよう、、

それ以外は健康だったのに

そのせいで死んじゃったら辛いなぁ。。

頑張ってめるち。。と祈っていると

「無事終了して、麻酔からも目覚めましたよ!」

と連絡をもらう。

神様仏様先生様!

ありがたやありがたや。

数日は歯が痛むみたいだけど、

点滴と強制給餌をしながら

二、三日して食欲が復活してくれれば、

というシナリオ。

とりあえず私が帰国するまでは入院をお願いした。

そんなこんなで台湾の準備どころではなく

めるの家でのお世話と

病院でほぼ一日使った感じになった。

事前に買うものなどはそろえていたから

準備はそこまでかからなかった。

グッジョブ過去の自分に助けられた。

台湾などの予定もなくこうなってたら

いつもの食欲不振かなと思って家で処置して

病院に連れてかなかったと思う。

今回の原因が歯のことと

素人にはまずわからなかったので

明日台湾だし病院連れてかないとまずい!

という状況が、不幸中の幸いだったのかも。

しかしこういう心配や、経済面も含めて

動物を飼うことは大変なことだ。

不謹慎だけど、買った値段の何倍もかかるし、

入院に治療にすると一回で十万近くは飛んでく。

それでも可愛いし、

なんとか辛くない状態で長生きさせたいと思うと

お金が高くてもだしてしまう。

命を続けさせて、

その面倒を見続けることの大変さを

動物を飼うと痛感する。

めるが老衰でこの世を去ったら、

多分保護猫とかは別かもだけど

お金を払って生き物を自分で買うことは

ないだろうなと思いながら病院を後にした。

先生がこう言っていた。

うさぎを飼う人は、

十年生きて欲しいというのを目標にしながらも

ほとんどのうさぎが病気やらで亡くなるらしい。

でもめるちゃんは、

どこにだしてもご長寿うさぎさん

と呼ばれますよ、

なかなかこの年齢までいきませんよ、と。

そして体のどこにも病気していない。

めるちすごいなぁ。

私が生活が不規則で

部屋の中を散歩させてあげられないかわりに

広い小屋を作ってのんびり走ったり

自由にさせてあげられたのが良かったのかな。

めるちはもう少し元気に長生きしてもらって

苦しまずにぽっくりと旅立ってくれるのが

今の願い。

めるだらけになっちゃったけど、

明日からの台南楽しんできます!!