死んだら肉体はモノになる
カラスもうさぎも魚も人も
生き物ではなくなってモノになる
自分の体がいつかモノになると想像すると
不思議な感覚がする
それが終わりなのかはわからない
生き物が地球の中で生まれては消えてまた生まれていくのなら
自分の命もその循環の一部なのだろう
苦しい死に方はしたくないけれど
命が終わるそれ自体は恐れではないと感じる
それはある意味では自然の流れの一部であって
眠る時に自然と瞼を閉じるように身を委ねて流されていく方がいい気がしている
訳がわからないまま生まれてきて
その泣きながら生まれた記憶さえも忘れてしまうように
命が終わるあとの記憶も持たないのだろうか
生きているとはつくづく不思議だ