余計なお世話はヒーローの本質

初期衝動ってすごく大切なことだと感じている。

私を突き動かすのは「おかしいことがまかり通っている状況」とかの

怒りに対する初期衝動ってずっと強かった。

 

日本人は怒りを誤魔化すことに慣れてるというのをどこかで見たけど

私はそんなことなくて(私が暇だったからかも)怒りは強くもっていた。

そしてフラストレーションもあったので声もでかく出したいし

そういう抑圧への反抗とか自由を求めることとか

自分の持っているエネルギーを放出することが表現で強かった。

 

それはやはりロックなんだなと最近感じた。

いろんなジャンルが好きだけど

自分の原点や資質として帰結するのはやはりロックにあるんだなと。

 

ぶっ放してえとか、それおかしいだろとか

自分が思う美しさとか願いとか

そういう類のことを愚直に思っている自分が

そのエネルギーを表現できる場所。

 

今日身内のことですごく怒りの感情が込み上げたんだけど

学生の頃と違って今は怒りと悲しみがセットで染み渡ってくる。

人間のブルースというか

それぞれの立場や背景を想像できるようになったからかもしれない。

私の怒りは誰かへの憎しみとか罵倒とかではないから。

それでも現状に色んな理由をつけてい続けたりしてはいけない。

誰かが犠牲になっているのにそれを知っていて見ないふりするのは

本当に良くないことだと思う。

それを放っといた所で自分に問題がなかったとしても

放っておいてはいけないと思うし

放っておかないことで面倒なことが起きたとしても

それには向き合って対処しないといけないと思う。

 

何かの人間関係に対して被害者の気持ちになった瞬間に(ここで言ってるのは犯罪や

差別や偏見による被害者ではないです)

自分は動かなくていいという気持ちになりやすい。

だってあの人が悪いからとか、だって私はかわいそうだからとか。

でもその場に居続けることでその本人が苦しんでるとするなら

被害者意識がわいても自分を救うためにも大局観を持って

物事を動かさないとだめだ。

自分が居心地が悪くて辛いと思ってたり

誰かが犠牲になってる場面に立ち合ったら

なんらかのアクションをする。

 

大正解には行きつかないかもしれない。

現状を整理して色んな手段を考えて思い描いたりしながら

これが最善に近いと思う一手を

めんどくさくても勇気を出して踏み出さなければ

物事はその場にいるだけでは何も変わらない。

だから自分にできることはやったほうがいいと

私は自分自身によく言い聞かせている。

 

私は自分が思っている以上にお節介なのだという事が

今更わかった。

相手をコントロールすべきでないという事はわかっているけれど

だからといってそれは

相手が困っているのに自分は何もしない関与しない関係ないというのは

違うと思っている。

同じ社会の中で生きているのだから

相手が絶対にそっちにいったら破滅するでしょという事に関しては

言葉をかけるべきだし

自分ができることがあるならした方がいいと思っている。

 

私って他人に無関心だと思っていたけど

振り返ってみるとまあまあお節介だった。

他人が「私はこれでいいの…」と後ろ向きにいってたら

すかさず「いや本当はそう思ってないよね、それじゃ辛くない?」と

本当に思ったことを伝えないといられない。

 

だって自分の気持ちを抑圧してこれでいいなんて

それは嘘だから。

自分に嘘をついて辛くなるのはその人自身だって

目に見えてわかっている以上言わずにはいられない。

 

 

ヒーローアカデミアの好きなセリフ。

「余計なお世話はヒーローの本質」という言葉。

自分がヒーローだなんて思っていないけれど

この言葉を見たときに何か嬉しかった。

 

我ながら「おかしいだろー!」とか

「それでいいのかー!」とか

子供より子供っぽく馬鹿みたいに愚直なんだが

最近はそんな自分が嫌いじゃないというか

むしろ笑えるな俺と思えるようになった。

 

音楽も生き方も自分の素直な資質を活かして

愚直ロックをもっと磨いて生きていく。

いまはぜんぶ

ふかく ふかく ぼくらのきもち

そこのほうで からみあった

カーテンのすきまからはいるひかりで

くらいかべが しらけだす

テーブルに きのう はしゃいだ

おさけの瓶が よこたわる

カーテンも しらけたかべも おさけの瓶も

いまはしずかに ねむってる

ふざけた ニュースがとおりすぎる

コツコツと サラリーマンがとおりすぎる

まだ夢のなか こどもたち

息をとめたら じかんもとまるかな

きみをながめるぼく

するするじかんは すぎるけど

つめたくてあつい きみのえねるぎい

いまはぜんぶ ぼくの中