複雑で多様な現代に知的好奇心を使っていく。

森さんの女性蔑視発言について

トヨタの社長である豊田社長が批判の声をあげた。

日本のトップ企業がこういう問題に対して大きく声をあげることは珍しい。

森さんの発言をなぜ擁護しなかったか、黙っていなかったか。

「擁護や沈黙をすることによって

トヨタの不買運動につながる恐れがあることがひとつ

もうひとつは世界の投資家はジェンダーフリーに関する問題を

軽く見ていない事は今の時代では常識なので

その二つを鑑みて社長は批判的な声をあげたのだろう」

ということを経済ジャーナリストの方が言っていた。

 

企業は政治以上に世界が今どういう情勢にあるかをシビアに見る必要があるので

トヨタの社長が批判するというのは自然な流れ。

先進国の価値基準が大きく変わり出しているから。

 

「どうして「女はー」と言うことがいけないのかわかりません」

「最近みんな厳しすぎる、神経質すぎる」

「そんなことは大したことではない」と言う人たちを見ていると

中島みゆきさんの「世の中はいつも変わっているから

頑固者だけが悲しい思いをする」という歌詞を思い出す。

 

・自分が今まで常識だと教わってきたこと、良いとされてきたこと

・今、常識となりつつあること、良い悪いとされつつあること

・この先に常識になること、良いとされること

この事を意識しつつ情報を摂取しようとしないと

「え、今まで大丈夫だったじゃん・・なんで・・?」ということになる。

周りの人はわざわざ教えたり伝えたりしないので

「うわあ、こいつまだそんなこといってる」と思われ避けられていく。

それは少し不憫なのではないかなという気持ちを個人的には持っている。

そういう情報をどこからとるのかがわからない

教えられてこなかったしそういう環境にもいなかった人という人もいる。

なんでもかんでも「知らないあなたが悪!」とはなかなか私は思えない。

 

「女性蔑視発言」とか「政治の高齢者が権力を握り成り立つ構造」というのは

言いたいことがやまずみなので別の時に書きたいと思う。

 

パラダイムシフトという

世界の価値観やものの見方が大きく変わる変革するタイミング。

まさに今パラダイムシフトが起きていると言われている。

 

今までの当たり前とされてきた価値観

「気持ちよりもお金」「効率良く生産性の高いものを採用」

「誰かの指示に従って駒になって働く」「我慢すれば報われる」というところから

もっとひとりひとりの心に即した「やりがい」「楽しさ」「幸せ」とか

「自分で起業をする」「会社に縛られない働き方」が

新しい価値観として台頭してくる。

 

それと同じように

性別ごとに感じる生きづらさ、性別の多様性

人権侵害とされるような学校でのルールなど

今まで誰かが犠牲になりながらも

「そんなこと」扱いされてきた臭いものの蓋が開けられ

SNSで拡散しそれを政治も企業も無視できなくなっている。

 

SNSで権力者や発言力、決定権のある人以外の声があげられるようになった。

光と影のように、SNSで誰かを自殺に追い込むような影も生まれている。

良い悪いの二元論ではなく

それがこの世界に存在していることは事実で逃れられないこと。

その使い方がどこまで許されどこまでは許されない方がいいのか

自分なりにでもそういうルールを考え持っていたい。

 

SNSに限らず。ジェンダーフリーも移民問題も分断についても

一国だけの問題では済まされないものが

世界中にどんどん流れていって共有していっている。

その中で自分の意見を持つこと。人の多様な意見を知ること。

事実とされている情報を得ること。

それらを深刻になりすぎるとめんどくさくなってくるので

あくまでも自分の学びや好奇心を忘れずに取り入れ考え発言すること。

個人的にはそういう事を楽しんで行っていきたいと思っている。

 

「今の自分にとってこれが正解に近い」という気持ちはだせても

それが正解かどうかは見る人の立場や環境によっても違う。

正解がないということにめんどくささを感じる人も多いと思う

特に日本では正解ばかりが教えられてきたから。

ディスカッションのように相手の意見を受け入れまた議論しあうのは

自分が否定されてるような気がして苦手な人も多いと思う。

自意識との付き合い方がここで壁になってくる。

 

私が自意識との付き合い方が以前よりもうまくできるようになってきたのは

「自分が大した存在ではないこと、自分が無知なことを大前提としたうえで

それでも自分を愛おしい存在として生きていることを許すこと。」

「感じる想いは大事にするけど固執しない。自分を世界に開いていくこと」

「自分を開くと同様に相手の存在を抱きしめるように受けとめること」

なんかの考え方が自分にしっくりはまったから。

 

あとは

「目的」が何かを自分の中でしっくりくるまで突き詰めることも良い。

私の目的は「自分を大事にするあまり部屋に閉じ込めること」ではなくて

面白い体験をしていろんな経験をして人生を楽しくさせること。

音楽を通じて自分にできることをどんどん広げられるように行動していくこと。

なので、そういう目的と顔を合わせて話し合っていくと

自分を傷付けまいと思う気持ちはどんどん小さい存在になっていった。

楽しもう、傷つこう、怒ろう、面白がろう、喜ぼう、愛そう。

生きている時間に訪れる全てのことを一度受け入れてみよう。

その方がなんか面白いよね。と思っている。

「面白い」という気持ちが根幹に置かれているのが私にとっての重要ポイント。

 

これを見ているあなたの重要ポイントはなんだろうか?

あなたが生活している、今その行動をしている、それらは

あなたの人生の目的に沿っているのだろうか?

そもそも、どんな人生にしたいという目的があるだろうか。

答えはない。答えがないものを楽しめるようにしていこう。

そうしたらこの複雑な地球や世界での問題も自分の人生も

もっともっと面白く興味深いものに変わるかもしれない。

大丈夫、みんな人生一回目だから。

尻込みせずに、好奇心でぶっこもう!(終わりが雑)