宝箱は開かない

昔たまに遊んでいた友達が夢に出てきた

友達らしい友達と全然会っていないから

夢を見たあと

ぼーっと

色々な思い出を懐かしんだ

その友達とカラオケに行ったとき

私の好きなバンドの歌を

喉を枯らしながらうたっていたのが

妙に嬉しいような

可愛く愛しいような気持ちになったのを覚えてる

過去の中にある謎は

もう鍵を無くした宝箱のように

永遠にわからない

その中身を開けたくなることもある

でもそういう宝箱が増えてくことは

嫌なことじゃない

ひとりの人間と関わっていた証

コレクションにする気はないけれど

時々思い出しては宝箱を眺める

こういう無駄を最近は楽しめる