君に会いたい

例えば霧の少しかかる朝まで
静けさが香る街のなかに
取り残されるようにふたりでいられたなら
言葉は何もいらない

知らずにいて
私のことなど何も知らなくていい
理由は何もいらない

君は扉を開けずに 
暗闇のなかを
手探りのままで

私に向って手を伸ばして