新成人の方にたいして思うことを書いていたら果てしない長文になったのでやめました。笑
私が校長先生だったら多分貧血になってる人が20人くらいいそうです。
私よりも前の世代の、「マイホームが幸せの象徴」のような時代はとうに去り
安定していたものが不安定になり思ってもいない職業がでてきたり
前例のない時代はこの先もずっと続いて行くことでしょう。
それは音楽業界も例外ではなくて。
それでも、私にとってはそれはすごく面白いこと、挑戦のしがいがある事だと思っています。
ものを見る角度しだいで、踏み出す勇気があるかないかしだいで、
いくらでも自分の人生を変える可能性がある時代ってそうそうなかったんじゃないかな。
それを不安定で先の見えない時代だととる人もいると思うけれど、
そう思いながら生きている方が怖くて動けなくなってしまう。
今がどんな時代であったとしても、
「自分がそうしたいからそうした」と言えるような人生を歩みたいと思っています。
そうじゃないと、いろんな人のせいにして、国のせい、環境のせい、
「自分はこんなに我慢しているのに」
「あいつはうまくいきっこないそんな甘い世界じゃない」
と人のやる事にいちゃもんつけるような陰湿な人生になってしまいます。
そうなっている人は、他人にも毒づいてるけどその人自身にも優しくない人です。
客観的に見た時にそんな事ばかり言う自分を美しい、正しいと思えるはずがないのに
それでも自分が苦しくて、今に納得してなくて、我慢ばかりしているから
悔しくて出てしまうのです。
そんな人生に私は憧れません。
どんな時も「自分の責任で自分の人生を生きている」という人間でいるためには、
時に人と傷つけ合っても、苦しくても、辛いことが続いても、
我慢しないことを恐れないことだと思います。
我慢していれば幸せになれるという時代は終わりました。
それは、「大学を卒業して結婚してマイホームを手にいれる」という
絵にかけるようなレールの人生は今の時代ではないからです。
それを嘆く人もいるかもしれませんが、
むしろ自分なりの生き方をためせる時代でもあるのです。
婚期が遅くなっているのも、少子化が増えているのも、
社会のせいにすることもできるけれど
それだけその人だけの道を生きている人が増えているからだと思います。
「子供はつくらず、仕事をして生きる生き方」
「結婚をしても、仕事もしていきたい生き方」
「結婚をして専業主婦として全うしたい生き方」
どの道も人の数だけ正解があります。
いろんな生き方をしている人がいるように、
いろんな生き方ができる時代にあるということは
とても刺激的で楽しい時代だと思います。
上記のこともネガティブな考え方をするときりがないのですが、
思考停止するよりは、その時代をどう利用して生きるか、楽しんで生きるか
我慢せずにやりたいことは挑戦する生き方をしているほうが
魅力的な人に私の目には映ります。
だから新成人の方には、いろんな意見をきいて(私とは正反対の意見も)
それを自分の今までの人生の中に混ぜてみたうえで
「私はこの意見をとりこんだらもっとよくなりそうだ」「わくわくする」
と思えるようなものを取り入れつつ生きてみてはいかがでしょうか。
ネットでも、本でも、映画でもテレビでも、何かの体験でも、
大学の教授の趣味の話しでも、上司の昔あった辛い話しでも、
全てがあなたのもっている色につけたされて、
腐らず見切りをつけず感動して生きていけたなら、
あなたはきっとあなただけの色をもった素敵な人間になるのでしょう。
私は、20歳までの人生よりも20歳からの人生の方がよっぽど楽しいです。
大人になることは、あなたの周りの大人は辛いこと大変なことだと言う人も
沢山いるかもしれませんし、あの頃は良かったという人もいるかもしれませんが、
大人は楽しい。苦しみも含めて、楽しい。
全部自分の人生の1ページになる。1ページにしてやる。
そう思って生きてると、刺激的で素敵な大人に沢山出会える。
同じ時代にこの人に出会えて良かったと思える時もくる。
悩んだ時、立ち止まった時、背中をおされたいときはもちろんくるでしょう。
そんな時に私の音楽がそっとあなたに寄り添えるように、
私はこれからも音楽を作り続けます。
新成人の皆さん、おめでとうございます。