前までは感動しなかった曲に感動したり
どうして惹かれるかわからない人に興味をもったり
気づくとふと頭にある物や人は
必ず何かしらの意味があって
心の内側にいるもうひとりの自分が
「その意味に気づいて」と
ノックしているような気がする
なぜそれらと出会ったのかをなおざりにして
生きていることは
自分に不誠実に生きていることと同義なのかもしれない
そして蓋をしていたものをもう一度あけて
色んな角度から見たり聞いたりする
「どうしてそれがいいの」と聞かれた時に
「んーなんでだろう、わかんない」と答えた
あの空白に答えをつける事が
大事な点と点を繋げる事になる
これは人の理解を必要としない
自分が納得すればそれですむ類の話しだ
見かけだけではない
匂いのようなものがあって
きっとそこに自分に似たものを感じるのだ
そしてそれが自分の一部とわかった時に
懐かしさの先に不思議と
新しい景色を見る事が出来るはずだけど
多くの場合は謎は謎のまま
日常をまた生きていく
あなたの笑顔や影に隠されたものを
多くの人は気づかないし触れない
それは大人だからかもしれないし礼儀かもしれない
誰にも明かさない胸の奥の景色が
ぼやけながらも少し私には見える
それはきっと私の見た景色と同じような
違う町の 似たような景色だから
常識でははかれない
日常を生きるだけでは触れられない場所
それを求めているから惹かれる
いつか握る手の柔らかさと温度から
私はあなたの昔の景色を見るだろう
あなたは私の昔の景色を見るだろう
あなたの瞳の奥に
沢山の孤独の温かさを見るだろう
その景色を共有したい
まるで夢の続きを話すかのように
まるで答えあわせをするかのように
語りたい事が沢山ある
あなたの醜さについて
あなたの美しさについて
あなたの弱さについて
あなたの尊さについて
本当を消さない