合図もなく始まる。

十月三日。晴れ。

夕方までベッドの中。

歌をうたい復活。

喫茶店で作詞もAメロしか出ず。

漫画とDVDをレンタルして帰宅。

古本屋の横を通り過ぎた時に

色あせた本が一冊百円で売っていた。

所有が目的ならまだしも

いや、所有欲なら新品を買うな。

読むだけならばレンタルの方が安いし

荷物にもならない。

近所にある古本屋は何も変えず

売れているのだろうか

と思いながら歩いた。

音楽をしていると

CDが売れない時代ですからね…と

困った顔をする人が少なくないけれど

それを困った顔で話して何になるのだろう

と私は少しの疑問をもつ。

何かがそこで立ち行かなくなるということは

そのままそれをその状態にしていたら

現状維持から少しずつ衰退していくのを

横で立って眺めているだけになる。

自分がこれから行うことが

正しいことか間違ったことかはわからない。

広い目で見たら何も変わらないかもしれない。

それでもこんなさえない日を過ごしたり

惰性に身を浸して自己嫌悪に陥りながらも

燻っていながら燃え尽きていないものがあるなら

それを燃やそう。

暇を潰してばかりの

何かを待ってばかりの人生も退屈なものだから。

夜は小雨が降り出し。

明日は遠出のスタジオの日のため早めに就寝。

重なる影に

何も話さない約束で

君を僕の車に乗せて

遠くの街まで走らせて

ただ過ぎていく夜景ばかり眺めて

何も話さない約束で

そんな時間が欲しい

どうだっていい話で

今夜の憂鬱を見過ごしたくない

何もない場所に車を停めたら

重力に逆らわないままで

君に体重を寄せて

何も話さない約束で

内省的な君の目が僕は好きだよ

このまま明日のことなんて考えたくないね

煩わしいことなんて思い出したくないね

何もない僕と何もない君が

何もない街で

何も話さないで

君を連れ去りたいよ

こんな夜は